ロータリーの友 2017年7月号
26/92

THE ROTARY-NO-TOMO2017 VOL.65 NO.7ガバナーの横顔GOVERNORS 地区の方針を「未来へチャレンジ」に決めたと言われて、私は思わず自分が中学校の卒業記念誌に寄せた作文の表題を思い出してしまいました。今なお、夢多き少年のような彼の性格と心情をズバリ言い表しているように思えたからです。「何に」チャレンジするのかと問うと、延々と答えが返ってきました。大の議論好きなのです。クラブでも議論に熱が入り過ぎてしまうことがあります。しかし会員たちから「ロータリーをそんなに難しくしないでください」と言われると、「ごめん。またやってしまったね」とすかさず話題を変えて場を和ます術すべも備えています。 彼の信条は「信頼」と「ポジティブ」。後ろは見ず前だけを見て、ひたすらポジティブに生きてきたとのこと。21歳で父親を亡くし、大学卒業を待って直ちに家業の運送業を継承、以来社業に励んでこれを隆盛に導き、今年めでたく創業100周年を迎えると聞き、彼の人物像がよりはっきりと見えてきました。併せて、奥さまのお話からは彼の優しさと包容力の大きさがうかがえます。 地区で、幾つもの奉仕委員会の総括委員長やガバナー補佐などを歴任。「信頼」と「ポジティブ」により培われてきたものが、いよいよ地区のトップ・リーダーとなって開花します。得意のジルバの軽やかなステップのように、存分に力量が発揮されることを期待します。石岡RC 山本 進寒河江RC 奥山吉一 鈴木一作ガバナーは千葉県出身の眼科医です。山形県寒河江市に24年前に開業し、ロータリー歴は23年。寒河江RCでは、23年ぶり2人目のガバナー誕生です。 彼と奥さまは5年前、自主制作映画「先生、ありがとう」を2年がかりで完成させました。原作、脚本、撮影、監督はガバナー本人。市長、校長、小中学生、寒河江RC会員など、300人以上の市民が手弁当で参加協力し、学校、病院、公園、駅舎、市内各店舗での撮影許可も取り付けるなど、彼の人間関係の広さと深さには舌を巻きました。 この映画に彼が託した思いは、「子どもは宝、子どもは希望、子どもは未来」と「偉い人より、立派な人に」です。子どもたちへ熱心に演技指導をしている姿、それに応える子どもたちの頑張っている姿に、私は何度も胸が熱くなりました。また、焼き鳥屋のシーンでは、飲み過ぎて「駄目出し」を繰り返されながらも、渋くてリアルな酔っ払いを演じたロータリアンたちが、映画に深みと味わいを添えてくれました。そのかいあって、この映画は2013年の福岡インディペンデント映画祭で、企画賞を受賞しています。 ガバナーは奥さまに頼まれ、20年前から市内の小学校で「絵本の読み語り活動」もしています(私も引っ張り込まれました)。これほど子ども好きで“婦唱夫随”のガバナーもいないだろうと、私は少し自慢に思っています。職業分類-眼科医 1955年10月16日生。鈴木眼科院長。94年寒河江RC入会。地区職業奉仕委員長、ロータリー情報委員長。メジャードナー。米山功労者(22)。①妻の笑顔を見た時②怒っている時の妻③羊。温厚で従順?(石岡RC)保ほ延のべ輝てる文ふみガバナー(寒河江RC)鈴すず木き一いっ作さくガバナー未来へチャレンジ子どもが大好きなガバナー茨城職業分類-輸送業 1950年7月3日生。旭運輸(株)代表取締役。94年石岡RC入会。ガバナー補佐。地区社会奉仕総括委員長、職業奉仕総括委員長。PHF。米山功労者(4)。①風呂上がりの夕食前のワイン②白子、ドジョウ③ライオン。普段、ささいなことに動じない山形26

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る