ロータリーの友 2017年7月号
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THE ROTARY-NO-TOMO2017 VOL.65 NO.7 7月1日、ロータリー米山記念奨学会は財団設立50周年を迎えました。記念すべき今年度は、皆さまと共に事業の歩みを振り返り、足跡の一つ一つを確かめながら、次の50年に向けた一歩を踏み出したいと考えています。 私が2014年9月に理事長を拝命して以来、多くの寄付を頂いてまいりました。2015-16年度には、有価証券をご寄付として受けられるよう定款を変更し、この3月に坂本ドネイション・ファウンデイション(株)から最初の配当金、5,256万円を拝受しました。学友こそ、よねやまの財産 こうしたご支援により、就任当時700人であった奨学生の採用数を、今学年度は約800人に回復することができました。米山記念奨学事業の最大の財産は“学友”です。一般的に、財産には増減がありますが、私たちの“財産”は決して減ることがありません。累計125の国と地域、1万9,810人に上る奨学生・学友は、母国の発展に尽くし、人的ネットワークをつくり、日本との懸け橋となって、この世界を支える一人となっています。これこそ、日本のロータリーの創始者である米山梅吉翁が願っていた国際理解、世界平和への道であり、ロータリーが進むべき道なのだと思います。 目下最大の懸念は、利息収入の減少です。これまで当会の管理費は、資産の利子収入で賄っていました。しかし、超低金利が続き、資産運用環境が悪化しています。困難な舵かじ取りではありますが、一層の運営管理費の削減、合理的な事務局運営に取り組む所存です。より一層“よねやま”に触れる年に この5月、私はモンゴルで学友会の総会に参加してまいりました。その滞在中に同国大統領からナイラムダル(友好)勲章を授かるという栄誉に浴しました。この叙勲は、私個人にではなく、日本の会員が支える米山記念奨学事業に頂いたものだと思っています。 現在、米山学友会は国内に33、海外に9つあり、学友同士はもちろん、国内外のロータリークラブとその所在地域をつなぐ基盤となっています。昨年1年間で海外に3つの学友会が誕生しましたが、今後もより多くの学友会ができ、会員が増えることを期待しています。 今年度は、50周年記念誌、記念DVD、記念グッズを制作します。こうした資料、あるいは身近にいる奨学生・学友と触れ合うことで、より多くの皆さまに、“よねやま”の活動に触れていただきたいと願っています。 さらに、米山梅吉翁生誕150周年となる2018年2月4日、東京・お台場にて記念式典を開催します。これまでこの事業に情熱を注いでくださった多くの皆さまとともに、事業の成果を祝し、次の50年へ向けた第一歩としたいと思います。 今年度も、より一層、皆さまのご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。2007-09年度国際ロータリー理事第2780地区(神奈川県)2000-01年度ガバナー財団設立50周年を迎えて公益財団法人ロータリー米山記念奨学会理事長 小沢 一彦(横須賀RC)42 ロータリー米山記念奨学会では、財団設立50周年を記念したフォーラムと祝賀会を、来年2月4日に開催します。当日は米山梅吉翁の生誕150周年の記念日にあたります。翁の遺徳を讃たたうる無形の金字塔に――1952年に東京RCで発表された「設定の趣旨」に込められた思いを、全国の会員が継承し、今日に至る発展を支えてくださいました。無事に50周年を迎えたことを共に喜び、次の50年へのスタートにできれば幸いです。詳細は決定次第、当欄や当会ホームページ、ニュースレター『ハイライトよねやま』などでお知らせします。多くの皆さまのご出席をお待ちしております。 日時:2018年2月4日(日)  会場:グランドニッコー東京 台場 第1部10:30~12:15(フォーラム「これからの“よねやま”」)  第2部12:30~14:30(祝賀会)2018年2月4日に50周年記念式典を開催します

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