ロータリーの友 2017年7月号
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平成29年 7月号ロータリーの友    財団と一つのアイデアの力2017-18年度ロータリー財団管理委員長 ポール A.ネツェルえています。例会を3回欠席し、メークアップをしないでいたら、私のスポンサーが私を座らせ、ロータリーの価値について初めて真剣に説明してくれたのです。彼の言葉は胸に響き、それ以来、私は必ずメークアップをするようになりました。あれから49年がたとうとしている今、ロサンゼルスRC(LA5-ロサンゼルスで5番目に創立したクラブ)の誇りある会員の一人として、今年度、ロータリー財団管理委員長を務めることを光栄に感じるとともに、身の引き締まる思いがします。 ロータリー財団は、「世界でよいことをしよう」というシンプルな発想から始まりました。100年がたち、今までにどんな物語がつむがれ 私は26歳でロータリーに入会しましたが、その時のことを、まるで昨日のことのように覚てきたか、財団創立100年を祝うイベントで、いろいろ学ばれたことと思います。  これまでの間、ロータリアンは、何千ものプログラム、プロジェクト、奨学金に41億ドル以上の資金を調達し、投入してきました。一人のロータリアンが一つのアイデアをクラブに伝え、財団からの補助金で支援すると、素晴らしいことが起きます。つまり、財団の歴史は、たった一つのアイデアにどれほど大きな力があるかを示す、生きた歴史でもあります。 今、ロータリアンにとってわくわくするような時が訪れています。ロータリー財団が2世紀目に入る最初の年であり、さらにポリオ撲滅という人類史上最も感嘆すべき偉業の一つに加わる間際にあるのですから。ポリオプラスは32年前に始まり、世界中のロータリアンやパートナー団体が従事する撲滅運動を推進してきました。今日、ポリオは、天然痘に続き、人類史上2番目に撲滅される疾病へと向かっています。先日、世界の放送局をリードするCNBCが発表したランキング「Top 10 Charities Changing the World」(世界を変えた慈善団体トップ10)で、ロータリー財団は第3位に選ばれました。  これから数カ月間、財団の1年間とそれ以降の目標について、皆さまと語り合うことを楽しみにしています。ぜひpaul.netzel@rotary.orgまで、ご意見をお寄せください。「自分にとって身近で大切な問題を解決するために、何ができるだろう?」と自問してみてください。あなたを手助けするために、財団はどのように役立つことができるでしょうか。思い出してください。素晴らしいことを実現するのに必要なのは、一人が持つ一つのアイデア、そしてそれを実行する優れた組織です。そして、こうしたことに思いをはせる時、昔から変わらないこのロータリーの価値を学んだ日のことが、つい昨日のことのように感じられるのです。ロータリー財団管理委員長の思いガーナのロータリアン、新しい公衆衛生機関を歓迎 (西アフリカの)ガーナでは1月、新政権が発足し、水と公衆衛生における取り組みに新しい方針を打ち出しました。ナナ・アクフォ・アド大統領は、公衆衛生と水資源のための省の創設を発表しました。 同国で行政機関が公衆衛生に取り組むのは初めてのことです。 ガーナにおける水と衛生プロジェクトの改善を通じて長期的な変化をもたらすために400万ドルの支援をしている、国際ロータリー(RI)と米国際開発局(USAID)とのパートナーシップ、国際H₂Oの活動に携わるガーナのロータリアンは、この動きを歓迎しました。 「われわれの国が直面している大きな課題は、きれいな水の供給です」と、アクフォ・アド氏は言います。 彼は、ジョセフ・コフィ・アド氏をその省の長に指名し、「1ハウス、1トイレ」方針のもと、屋外での排便根絶を進めていきます。 これまで、ガーナの水や公衆衛生問題は、水資源 ・公共事業・住宅省が負っており、今回の省の創設に多くの拍手が送られました。 「ボートで一人、上流に行こうともがいているときに、突然誰かがこぐのを助けてくれたようです」と、ガーナのロータリーとUSAIDパートナーシップのホスト委員53

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