ロータリーの友 2017年7月号
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THE ROTARY-NO-TOMO2017 VOL.65 NO.7ロータリーアットワーク3360てくれましたが、訓練を受けているためか、みんな一様に明るく前向きな姿勢がとても印象的でした。 今回の訪問は非常に意義深いものでした。受講生たちが身に付けた縫製技能が、彼女たちの就業に役立つことを願ってやみません。(長谷川威・記) 四月四日午後六時から、クラブ創立五七年のメモリアル例会を開催しました。一般公開、入場無料の講演会と例 世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる熊野那なち智大社が今年創建一七〇〇年を迎え、来年には那智山青せいがんとじ岸渡寺西国三十三所草創一三〇〇年を迎えることから、クラブでは世界文化遺産の記念御朱印状用紙を奉納那智勝浦ロータリークラブ第二六四〇地区・和歌山県二〇二一年の創立六〇周年記念事業の一部を前倒しして、寺社に縁のある絵画を配置した記念御朱印状を制作。四月六日を移動例会として、両寺社に各二〇〇〇枚を奉納しました。 那智大社には鉛筆細密画家・篠田教夫氏の描いた「那智瀧図」と高浜虚子の句を配置したもの、青岸渡寺には写実画家・諏訪敦氏の描いた「本堂」と同寺の御詠歌を配置したものを贈りました。絵画と和歌・俳句を配置した御朱印状を頒布するのは、全国初と聞いています。 那智大社は西暦三一七年、御滝と熊野の神々をお遷うつししたことに由来します。西国三十三所の草創は西暦七一八年、青岸渡寺はその第一番札所です。那智大滝の飛散する水と洗われた岩肌に、千手観音の姿を見いだす神仏習合のかたちを、奈良時代から残してきた霊場です。また、西国三十三所草創集団行動の清原氏を招き創立メモリアル例会開催川崎南ロータリークラブ第二五九〇地区・神奈川県真剣に縫製を学ぶ受講生一三〇〇年は、二〇一六~二〇年を記念事業の期間としています。(後誠介・記)那智勝浦RCが記念事業で制作した那智大社(上)と青岸渡寺の御朱印状いすみ鉄道に乗って、沿線の風景を満喫 四月八日、クラブ職業奉仕委員会企画の企業訪問として、千葉県夷いすみ隅郡大多喜町の「いすみ鉄道(株)」を訪ねました。 総務部長から鉄道の概要、沿革や企業理念を聞きました。廃線の危機から夷隅郡内の町や近隣の市町村が一緒になり、さまざまな存続運動が展開され、一九八六年に第三セクターとしての存続が決定されたそうです。現在は少子化の影響を受け、定期乗客数の減少が進む中、観光客や鉄道ファンなど外部から乗客を呼び込む取り組みとして、千葉県の花である菜の花をイメージした黄色の「ムーミン列車」や、地元の食材を提供する「レストラン列車」の運行、吊り革や枕木のオーナー制度などを行っています。 沿線では地域住民による花の種まきや草刈り、樹木のせん定が行われ、鉄道を中心とした町づくりが進められています。経営理念である「地域のために・地域とともに・地域に役立つ いすみ鉄道」を実践していると感じました。 その後、大多喜駅から大原駅間を乗車。あいにくの空模様でしたが、「ここには〝なにもない〟があります」のキャッチコピー通り、車窓から見えるのどかな田園風景と菜の花畑、沿線に植えられた満開の桜に、心癒やされる時間となりました。(林貴義・記)〝なにもない〟を満喫いすみ鉄道足利わたらせロータリークラブ第二五五〇地区・栃木県

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