ロータリーの友 2017年7月号
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ロータリーの友平成29年 7月号ロータリーアットワーク6330日本の教育施設を視察して意見交換慈善船で医療機器の贈呈式米山学友が懸けた橋川口西ロータリークラブ第二七七〇地区・埼玉県 ベトナム出身のファン・マン・クーン氏を、米山奨学生としてクラブが二年間お世話した縁から、同国との交流ができないか、彼を通じて相談した結果、ベトナム中部のクアンナム省タンビン地区から初等教育の先生二人を招き、地区補助金を利用して、クラブレベルでの職業研修チーム(VTT)事業を行いました。 小学校の元先生であるファン氏のお母さんが現地の教育委員会に連絡を取り、クラブからも依頼書を送り、その結果、小学校と幼稚園から女性の先生各一人を派遣してもらいました。 三月二三~二六日の日程で、川口市長との面会、市教育委員会との意見交換、市立の小学校と保育園・私立幼稚園の視察や先生方との意見交換。また、ロータリーを理解してもらうため、インターシティーミーティングにも参加してもらいました。通訳は当地区の米山奨学生や学友にお願いしました。 事業を行って感じたことは、VTTは国際奉仕というよりも、同等のパートナー間の文化交流であること。もう一つは地区補助金を利用したクラブレベルのVTTは非常に容易に実施できるということです。 例えば地区補助金とクラブ拠出金で計三〇万円の予算の時、姉妹クラブに同額出資を依頼すれば総計六〇万円になります。この額で、二人を七日間ほ太平洋の地域で活動しており、受益者は医療の行き届かない小さな島々に住む人たちです。タウランガ港を母港として二五年以上、歯科、眼科の治療を行っており、フィジー、トンガ、バヌアツなどで年に約六か月間の治療活動を行っています。 贈呈式は、タウランガ港に停泊中の船上で行われ、日本からは申請した一五―一六年度のガバナーとして佐藤芳郎氏、当クラブの長鋪慶明会長(当時、以下同)と小堀秀男幹事が出席し、その模様は現地の新聞に掲載されました。贈呈した機器は八種類で総額七万二四八九㌦、今後一五年間にわたり活用されるそうです。 笠岡RCは過去二度、タウランガRCと、一九九二年五月に姉妹クラブとなったオーストラリアのブロードビー 笠岡RCは二〇一五年一二月、姉妹クラブであるニュージーランドのタウランガRCの要請を受け、グ*ローバル補助金を使った医療機器贈呈プロジェクトを行うことにしました。 タウランガRCとは一九八五年三月の姉妹クラブ締結以来、長年の友好関係を築いてきました。今回の事業では対象となる重点分野を「疾病予防と治療」として、一六年五月にロータリー財団に補助金を申請し、同年八月に承認。一七年二月に、タウランガ市で医療機器贈呈式が挙行されました。 具体的には無料で医療活動を行う国際的人道組織の慈善船に眼科医療機器を贈呈するものです。この船は主に西ど派遣または招しょうへい聘する、姉妹クラブ連携のVTTができると思います。最後に、先生の一人が、空港の見送りの時にそっと流した涙を見た時、今回の米山学友が懸けた橋を、後に教え子たちが渡り、両国の素晴らしい未来へつながることを期待せずにはいられませんでした。(川島健・記)ニュージーランドのクラブと慈善船に医療機器寄贈笠岡ロータリークラブ第二六九〇地区・岡山県ミナーを二回にわたり行ったおかげで、地元での認知度も上がったようで、「ロータリー活動の一端が見えてきた」「ボランティア活動に参加したい」という、うれしい意見もありました。「次はこんな話題で……」という提案の声もあり、地域とのつながりが強まったように感じています。 余談ですが、このほどクラブバナーと同じアザミの花をデザインした、クラブの横断幕をつくりました。チャリティーコンサートや区民祭りの時に活用することにしています。

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