ロータリーの友 2017年7月号
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平成29年 7月号ロータリーの友7716わが故郷は魅力度最下位県      水戸牧  厚志 昨年も全国都道府県魅力度ランキングが発表され、県民のかすかな期待をよそに、茨城県は四年連続最下位でした。官民挙げて魅力度アップ、PRに努めておりますが、結果がついてこないようです。ただこのランキング、わが県民にとってはありがた迷惑な調査で、正直言って「寝た子を起こさないでほしい」という心境です。また、茨城で生まれ育った者にとっては、唯一の愛する故郷です。大きなお世話と言いたいところなのです。 最近では、「こうなりゃ、不動の最下位という王座(?)に君臨し続ける方が下手に四六位になるより知名度が上がる」などという過激な意見も出てくる始末です。 ところで他県の同情? をよそに、茨城県民はいたって楽観的です。というのも、茨城県は関東にありながら全国第二位の農業生産県であり、海の幸、山の幸に恵まれ、広大な平野に囲まれ、物価や地価が安い割に県民一人当たり、一世帯当たりの所得は近年、全国トップ一〇位内を推移と、まさに自給自足が可能な豊かな県なのです。観光で訪れたい地と現実に住みたいところは、必ずしも一致しません。 そこへ、鹿島アントラーズ一九冠達成! 中学三年生から高校卒業まで水戸市で過ごした作家の恩田陸さん直木賞受賞! 牛久市出身の稀勢の里横綱昇進!、土浦市出身の髙安大関昇進! と久しぶりに明るい話題で、日ごろの鬱うっぷん憤を晴らすかのように、地元は沸いています。 「わが道を行く」と言われる茨城人の心にも、魅力度毎年最下位で、微妙な変化が起きているように私は感じます。「皆で茨城を良くしよう!」という連帯の意識が芽生えていることを付け加えたいです。素朴な人情と自然豊かな魅力に、他県の人たちが気付いてくれる日が必ず来ると信じているのです。そして魅力度が何位であろうと、生まれ故郷を愛する気持ちに変わりはない、と声を大にして言いたいのです。(第二八二〇地区 茨城県 歯科医)何といっても日本遺産・弘道館 写真提供:茨城県無論、この歌の原譜そのものが「the best」となっているのですから、アメリカでも、日本でも、世界中で「the best」のままで歌われていて当然です。 従って、アメリカでは「例会の始めに『ROTARY』を大声で元気よく歌っていました」「今後もロータリーソングは歌詞を変えない方が良い」という矢ケ崎説は一〇〇㌫正しいものです。「the best」の「the」の消去を勧める私の主張は、「事実」(原譜)と「現実」(アメリカで歌われている)の前では机上の空論にすぎず、あまり説得力のあるものではありません。 でも、疑問は残ります。この歌の作詞・作曲家のノリス・モーガンさんは、なぜ文法的にも、引用句(ロータリーの第二の標語)としても、明らかに間違っている歌詞を、そのまま使ったのでしょうか? それは、リズムに比べて、歌詞の語数が少なかったので、言葉を一語余分に追加してリズムを整えたからです。 これはフランツ・シューベルトのような優れた歌曲作曲家でもよく用いる技法で、そのようなときには、同じ言葉を繰り返すか、「オー」とか「ヤー」とか意味のない言葉を加えます。この曲の場合は、ただ単に、「serves best」を「ser-」と延ばして、「/ves best」と続けるだけでよかったのです。前の句の「pro-/ts most」と同じやり方です。ただモーガンさんは、どう考えたのか、よりによって誤解を招く「the」を加えたのでした。それで、遠く離れた日本で「ザ・ベスト論争」を生むことになりました。ご指摘感謝します。(第二六三〇地区 三重県 大学教育)台湾へ歴史探訪の旅    鎌倉中央都筑 健一 私は学徒出陣者として、戦争の経験があります。この仲間を中心に三月一四日から一七日の

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